
美容師からの転職後は自分の立場を考える必要性がある
私が美容師から転職をしていろいろと感じることはあります。
社畜美容師として頑張ってきたが、それを捨ててまで転職をするということはどれほど美容師が嫌になっていたのかがわかると思いますが、それから解放された解放感はとてもありました。
いずれにせよ、美容師を辞めて転職をするというのはそれ相応の理由があるというのは皆、共通している事だと思います。
しかし、いざ転職をしてみると、それはそれで大変なことはたくさんあります。
考え方も違えば、仕事も違う、仕事が違えばもちろんずっとその仕事をしてきた人がいる。
美容師として10年やってきた30代の美容師と、まだアシスタントの美容師とでは、技術力はもちろんですが、「稼ぐ力」「提供できる力」が全く違う。
当たり前のことですが、その業界で長いことやっていれば経験が短い人よりも確実に業界のことを知っていて、仕事との流れや、仕事の内容、はもちろん知っているのでもちろん有利です。
転職をするとそういうところに足を踏み入れるわけですから、
「その会社、その業界ではまだ「稼ぐ力」「提供する力」は全くない立場」ということはしっかりと理解する事が必要だともいます。
今までは美容師として最前線でやってきて、「稼ぐ力」があったとしても、
転職をして業界が変われば稼いできてくれる人に養われているということになります。美容師で言うとアシスタントのような感覚になるんでしょうかね。少しずつ教えてもらいながら成長するしかないのです。
(こういう時に美容師時代の行動や言動がそのままかえってくるでしょうね…)
もちろん、転職先の会社の環境に大きく依存をしますが、
優しい会社であれば、しっかり丁寧に教えてくれる会社もありますが、
私の感覚では結構シビアな人が多くて、厳しい人が多いというのが転職後の正直な感覚です。
なので、先輩とか上司って偉そうな人がおおいし、結構当たりの強い人も多いです。
「自分の力で身につけなさい」
「現場で身につけなさい」
「やって身につけなさい」
こんな会社も多いですから、その会社のやり方に合わせるという事が転職後に必要になります。
転職後の職場に馴染むために持つべきでない考え方
先程、「その会社、その業界ではまだ「稼ぐ力」「提供する力」は全くない立場」ということはしっかりと理解する事が必要だともいます。
ということ書きました。
最初の頃の1週間、半月位は、自分の中で葛藤がありながらも謙虚に仕事をしていると思いますが、1ヶ月位経つと環境になれてくると自分の考え方が出てきてしまうと思います。
「自分なりのやり方、考え方」
「先輩や上司など周りの人間の優劣」
「会社や組織への不満」
など、周りが見えてくると考え方が少し変わってくると思います。
まあ、人として当然のことなんだと思いますが、
この時に注意してほしいのが、
「周りよりも自分のほうが優れている」
「自分の方が仕事ができる」
「自分の方が実績がある」
というように「自分の方が…」と、周りと比較して優れていると考える事がは絶対にしてはダメです。
美容師としてのプライドや男性としての考え方が出てしまうのかもしれませんが、こういう考えを持ち始めると、それが周りにも出てしまうんですよね。
職場での対応にも変化がでてしまい、
そういう所で相手に不満を与えるような対応になったりしてしまいます。
飲み会の席とかで愚痴を言っている先輩がいたとして、
「そうですよね、絶対に僕のほうが出来ると思います」
とか、そういう事が無意識に口に出てしまう。
こういうのって、自分にとってマイナスでしか無いんですよね。
やっぱり、自分の事をちゃんと見れていないと本当の自分が出てしまう。
本当の自分って
「美容師しかやったことがなくその世界のことしかしらないのに、
その世界のことが正しいと思って、
過去の実績だけでどこでも通用すると思っていて、
自分の力で稼いできた自分のことを評価して当たり前、会社員より優れている」
これが本当の自分ですよ。
大げさに書きましたが、男性美容師であれば少しくらいはこういう気持ちがあるはずです。
でもそんな事、周りには関係ないですよね、
役職候補とか、役職で雇用されていなのであれば
あなたは会社では
「自分の給料を稼ぐ仕事も出来ない新人」
どれだけ実績があろうが、優れた美容師であろうが
貴方はただの「会社員を初めてやるただの新人」です。
勘違いしてはいけないんです。
厳しい美容師の世界で生きてきた事は素晴らしい事ですが、それだけではダメだという事ははじめから理解をしておくべきだと思います。

転職をして仕事をする時に元美容師だから勘違いしてしまいそうな事
私は、転職後の会社で負けん気をバリバリ出して頑張りました。
転職後にこういうことを思う人は多いと思います。
早く結果を出したいと言う気持ちは大切です。
実際に、美容師のときは自分の実績を上げるためにそれで良かったかもしれません。
自分の頑張りが自分の実績になるという単純な事で、結果も分かりやすです。
元美容師なわけですから、こういう気持ちはみんなにあると思うのです。
でも頑張ろうとする気持ちは大切なんですが、それよりも大切なことは
「まずは周りに認めてもらうこと」
与えられた仕事をミスなく確実に対応する。
それを繰り返して
「〇〇くんはちゃんとやってくれるな」と言われるように、
「小さい成果を着実に積み上げていって認めてもらうこと」がまずは最重要です。
そしてそれを続けていく事で、
「周りに評価されること、認められること」に繋がり昇格したり、昇給したりと自分の評価として返ってくるんですよね。
「やる気」や「負けん気」「頑張り」はすごく大事ですが、それは自分の中にしまっておけばいいことです。
「やる気があるから」「頑張っています」なんていちいち周りに言わないくていい。
そんな事より
「周りとの協調」「組織内での協力」のほうが格段に必要だと私は感じました。
もちろん、営業職で売上だけで評価するような会社ならやる気だけでいいのかもしれませんが、どこかで行き詰まるかもしれませんね。
自分一人だけで頑張ってもあまり意味がないと私は感じました。
美容師をやってきた方なら、日々、強烈ストレスにさらされ、常に神経を使い、精神的に常に緊張状態で仕事をしてきたと思いますので、様々な事に対して耐性があると思いますが、
私は美容師からの転職では
「いかに環境に変化に対応するか」
ということが最初のテーマになってくると思います。
勘違いしたままでは、損。
美容師の当たり前は社会人では当たり前でないかもしれない
美容師のノリと会社員のノリは相当違うと思います。
美容師の環境って良くも悪くも少し緩いというか、厳しいんだけど、仲間意識も強く、切磋琢磨しながら成長していくような業界だと思いますが、
会社員って結構さばさばしている人が多いというか、余裕のない人が多いというか、人にあまり関心のないような人が多いのかないと感じます。
もちろん、会社によったり、部署にもよるんだと思いますが、ちょっとギスギスした空気あるように私は感じました。
会社の仕事って、期限があったり、取引先の会社がいたりと、ミスが許されないというような環境で仕事をしているので、気が抜けない人も多いのだと思います。
私が、転職をして感じたのは「冗談があまり通じない」ということを感じました。
美容師の時は冗談で通じていた事も、会社員では全く通じないどころか、冗談ではなく本気でとられたりして、怒られたこともありました。
「そんなつもりで言ったわけではない」ということでも、
今までのような感覚で軽く言ってしまうと、
「セクハラやパワハラ」にとられかねないです。
美容師の時はお客さんには気を付けますが、従業員にはそんなに注意して話していないので、その感じで転職をすると痛い目を見るとおもいます。
美容師から転職をした際は、違う業界に行くということをまず考えて、軽い感じで周りと接しないように注意をしたほうがいいと思います。