
美容師以外の職業を見下す感覚【美容師なんて…って思う】
私が転職をして、一般的な会社員として仕事をはじめました。
はっきりいって最初は、馴染めませんでした。
やっぱり気持ちの中で、
「今までの自信」みたいなモノがあって、何でも受け入れる気持ちでいるのに心の底では少し浮ついている自分がいました。
心の底では、「美容師>会社員」というような気持ちがあったというのもあります。
美容師しかやっていない自分は「未熟」だったと思います。
何でもできる自信があったし、美容師になって活躍したのだから何でもできると思っていたのも事実です。
「自分の力で稼いできた自信」
「技術を身に着けてきた過程」
「お客さんに支持をされていた技術」
こんな事を心の底では消せないままで転職後の仕事をしていたように感じます。
素直に受け入れない自分を自分でも気が付いていたし、これではダメだと気持ちを切り替える時もたくさんありました。
「美容師は自分の技術で稼ぐ、最強の仕事」だと言う勘違いにまだ気が付いていない。
美容師に学歴や家柄なんで関係ないですよね。
お客さんに認められる技術を提供する事が大切で、お客さんの支持をいかに得ることができるのかという事が大事です。
でも、会社員になると、「学歴」「資格」「家柄」「経験」こんな事が本当に大事だと感じました。
美容師であれば、
「どこの美容学校いったの?」が「どこの大学出たの」
というような感覚で、大学がどこだったのかという事は必ず聞かれます。
美容師なら専門卒ですからね…。
後は、資格です。
美容師免許は立派な資格ですが、会社員では必要ないですよね…。
簿記、英検、宅建、税理士、弁護士というような資格を持った人が同じ会社で働いています。
「〇〇大学出て」「〇〇の資格を持っている」
そんな人達が、法務はもちろん、総務や、経理、財務、販売管理など、バックヤードの事務系の仕事にこういう人がいます。
おとなしいように見えるけど、すごい賢いですよ。
特に、法務や財務は自分の真反対の人間ですよ…。

学歴や資格はその人の価値になる【美容師の資格は無意味】
こういう人たちと仕事をしていると、自分の価値が低いというように感じるようになりました。
どの業務でもミスは許されないので、曖昧な仕事はしていませんよ。
「今日は二日酔いだから、気を抜いて」そんな事できないくらい、数字を見ている。
クーポン券でカットにきたお客さんに対して
「自分は○千円の仕事しかしない」と言っていた美容師を思い出しました。
例えば、
「カットが5000円だとして、クーポンで3000円できたとしたら、自分のカットの価値は5000円だから、3000円分しか提供しない」という事です。
「別にクーポンで来る人に指名してもらわなくていいし…」
そんな美容師を思い出しました。
でも、美容師だとこういうのは、まあ理解できなくもないですが、
会社員で有資格者が責任を持っている仕事をしている人はこんな事が通用するわけがないです。
そういう人のミスが、社内の多くの人に迷惑をかけることになる、
法務や経理なんて、遊び感覚で仕事なんかできないです。
そういう人たちと仕事をしていると、「美容師免許」なんて無意味。
「周りより賢くて、どんな資格をもっているのか?」
こういう事に私は気が付きました。
「このためにみんな勉強を頑張って、いい大学を目指すんだな」
こういう事に気が付きました。
今までの自分は、「勉強や学歴なんて必要ない」って思っていました。
しかし、色々と経験をしていくうちに、
「会社員として名刺代わりとなりその人の価値になる」と私は思いました。
もちろん、「元美容師」という事に対してはみんな興味を持つし、特に女性社員には色々な事を聞かれます。
あと髪が薄くなっていている人にも…。
「元美容師」って結構興味持たれますけど、
極端ですけど例えば、「元プロ野球選手」「甲子園出た」とか「元Jリーガー」のように元アスリートだってたくさんいると思います。
その他の職業でも、元〇〇ってなるとその業界の事を聞きたいって思うのは普通の事だと思います。
そう、だから興味は持たれるんですよね…。
でも私にはいきなり、会社を維持、管理する能力や知識は兼ね備えていないんですよね。
「元プロ野球選手」「元Jリーガー」だろうが、そういう事はできないです。
結局は、
「維持に必要な有資格者」が維持をして、
「知識と経験」のある人が運営、管理をしていると思います。
自分は勉強をしてこなかったし、美容師免許しかない。
そんな自分と一緒に働いているのに申し訳なく思いました。
この人は、「この下層会社員が」って思っているのかもしれません。
私が「美容師最強」と思って勘違いしていたように。
クーポン券の客に手抜きする美容師がいるようによう、
「低学歴だから適用に接しとけ」って思っているかもしれませ。
私が思っていたように思っている会社員がいてもおかしくありません。
でも、会社員にはいないでしょうね。私はそう思います…。