
美容室と会社員ですごく身近で違っていたこと【呼び方が違う】
私が美容師だったころ、他の美容師の呼び方をどのように呼ぶのかという決まりは有りませんでした。
ですので、
先輩美容師には〇〇さん
後輩美容師には〇〇くん
後輩女性美容師は〇〇さん
というように、「くん」や「さん」をつけて呼ぶようにしていました。
特に決まりなどは有りませんでしたので、仲のいい美容師はあだ名で呼ぶようなこともありましたし、仲のいいアシスタント女性アシスタントだと「〇〇ちゃん」と呼ぶようなこともありましたが、基本的には「くん」や「さん」で呼んでいたように思います。
お客さんの感じ方もありますから、仲間内でしかわからないような呼び方はお客さんがいる場所ではふさわしくないとおもいますし、
お金を貰っている場所で、仲の良い感じはあまり出しすぎるのもふさわしくないので、「くん」や「さん」で呼んでいることは間違えではないのかなと思います。
同じお店で働いていた、
毎月200名~300名の指名がある人気美容師でも、
毎月400名以上の指名があるカリスマ美容師でも、
決まっているわけではないが、同じようにしていました。
今の美容室では組織化が進んできたので、会社の規定によって、
仕事中は「〇〇さんで呼ばないといけない」
あだ名で呼ばない
呼び捨ては禁止
など、ルールが決まっているところも多いと思います。
私は、会社員になった今でも、呼び捨てで読んだりすることはありません。いくら年齢が下でも、呼び捨てにはしません。
しかし、私が転職をして会社員になった職場では、
・名前は呼び捨て
・「おい」「お前」も当たり前
これには驚きました。
男女関係なく、女性も呼び捨て、「おい」、「お前」は当たり前という職場でした。
そういう環境なので、役職者だろうが、役員だろうが、重役だろうが、全員そうです。
相手が20代、30代だろうが、40代だろうが関係ない、立場が上の人はこれが当たり前。
しかし、私は、「くん」「さん」で育ってきたので、勿論、周りにはそのように接します。
そうすると、「後輩なんて、呼び捨てでいいぞ」と役員から言われました。
…無理でしょ。
話をきくと
「なめられないようにする」「言うことを聞かせる」という事が大事だと言うことですが、私には少し違和感がありますね…。
呼び方に細かい規定は無いものの、役職者には役職名をつけて呼ぶということだけは決まっています。
これも会社によってだいぶ違うのでしょうが、「社内向けには呼び捨て禁止」とかしている企業もあると思います。
でも、色々と聞いていると企業ではこういうのは、結構普通みたいですね。
特に、創業の長い、中小企業には多いのでしょう。
勤続20年、30年の昭和の方が役員をやっているような会社では多いのかもしれません。
比較的若い方が経営している会社では少ないのかもしれません。
今どきの子は、呼び捨てで他人に呼ばれることに違和感がある子が多いですから、こういうところは結構大事なことだと思うのですが、気が付かない経営陣もおおいんだなと感じます。
もしかしたら、私が間違えているのかもしれませんが、
一緒に働く一人ひとりに敬意をもって、私は、今後も今のスタイルは崩さずいきたいと思っています。
マネージメントの環境が違いすぎる【無理やりやるのと育てる】
私が転職をして、美容室から、会社で働いて小さな違いを感じた事は
「マネージャー(部門管理者)という立場の人の業務差が激しすぎる」という事です。
勿論、美容師、エステティシャン、飲食店だろうが、会社員で営業職だろうが、事務職だろうが、最初から知識があるわけではありませんから、色々と努力をしながら、マネージャーとして、組織や店舗を管理(マネージメント)をして成長させていっていると思います。
どの職業でも、だいたい同じだと思いますが、マネージャー(部門管理者)の立場になる人って、ある程度の社歴があって、売上をあげてきたような人がなる傾向があると思います。
それ自体は、指標としては間違えてはいないと思います。
美容室の場合だと
・売上のある美容師(売上、指名数の上位者)
・美容師歴の長い美容師
こういう美容師が、店長をしたり、マネージメントをする立場(管理、運営)になることが多いと思います。
大きな美容室運営会社の場合は、数店舗を管理するエリアマネージャーなどをおいていると思います。そうすることで現場の店長は業務に集中出来るので、「プレイングマネージャー」というよりは「プレイヤー」として仕事に集中出来ます。
しかし、中小零細企業の美容室の店長、マネージャーってかなり無理をさせていると思います。
おおよそのお店の場合「プレイングマネージャー」として、バリバリと美容師の仕事をして、その中で、店舗の運営も任されているというのが普通だと思います。
自分はお昼ごはんもゆっくりと食べれないのに、休みもろくに取れないのに、運営に必要な仕事をさせられるわけで、時間は無いです。
美容師の仕事だけでも多忙なのに、更にマネージメントもするとなると相当多忙です。
なので、
「一人ひとりを見る時間や、指導をする時間も確保できない」
「面談やミーティングの時間も営業時間外にするしかない」
「店舗のルールや仕組みの管理もできない」
要は、細かい所まで見れないし、人に対しても、お店に対しても細かく見る時間が限られている。その中で自分の時間を削ってなんとかやっている。
こういうのが美容室の管理者の現状だと思います。
会社員のマネージャー層(部門管理者)の場合は、
役職が上がれば上がるほど、責任が大きくなります。
なにかあれば、管理者の責任として対応することになります。
しかし、その代わりのプレイヤーとしての業務は減っていきますので実務をする機会は減ってきます。
営業職であれば、今までは100社対応していて、売上1億円だったが、10社で1億円を売り上げるような、大手や、大口を任される事、担当となる事で、責任の大きな部分の担当はするが、売上は落ちないようになります。
もちろん忙しいのですが、そうすることで時間が確保がしやすくなることで、
定期的に面談をする
定期的にミーティングをする
報告や、共有をする
運営の管理や顧客の管理をする
などなど、実務以外のところにも時間を使って管理ができるんです。
なので、プレイングマネージャーとして売上は確保しつつ、就業時間中でも
運営管理、従業員の管理、顧客管理、などもきめ細かく見ることが出来ます。
美容師と会社員のマネージャー層は相当違うと思います。
美容師MG→無理やりでもやる
やれる人がやればいいというような、そこまで重点をおいていなくて、あくまでも会社とお店を繋ぐ立場が強いと思います。
会社員MG→組織の育成、管理の業務
自分の経験や、知識で、組織個人の維持管理、顧客管理を通して、顧客、売上の拡大→会社の成長というように、業務として確立されていると思います。
もちろん、会社、お店によって違うと思います。マネージャーとしての働き方の環境は相当違うと思いますが
私は美容師から実際に会社員に転職をして比較してみると、美容室の管理者は相当大変だと感じました。