
美容師の上下関係と、会社員の上下関係の違い
私が美容師から転職をして、会社員になってなかなか馴染めなかったことの中で上下関係があります。
私のアシスタント時代だと、「ガチガチの師弟関係」という感じでした。
店の先輩美容師、売れっ子美容師の仕事を手伝って貢献する。
そして、その中でその人の仕事を教えてもらう。何度も繰り返して、少しづつ任せてもらうとかそんな感じでしたよね。
自分が美容師の時は仕事をしていて、「この動き〇〇さんに似ているな」とよく感じました。
それくらい、「見て、聞いて、感じて、それを練習して真似して、盗む」そんな時代でした。
私は2年目くらいからですかね、その先輩売れっ子美容師にずっとついて仕事していました。
少しづつ仕事を手伝わせてもらえる様になって、手が開けば後ろでずっと見ていて、白髪染めの後ろを塗らせてもらえて、パーマのロットを1つだけ巻かせてもらえたり、そこから、ある程度任せてもらえるまでずっと見てきた。その人のこだわりもわかる。手を出せば何がいるの渡す可能性のあるものはずべて差し出せる。それくらい学ばせてもらえました。
どの美容師もそうだと思います。
「あの人が美容師の自分のベースだ」とそれくらいの人は多いと思います。
時代も流れて、ベースは残りつつ、「ゆるい感じの強い関係」というものは残っているのではないかと思います。楽しく仕事して、メリハリを付けて、楽しく厳しく仕事をしているのが時代なのかなと思います。
なかなか、いい関係だなと思います。
「悔しければ、その先輩抜いてやればいいし、なにかの数字で抜いてやればいい」
そんな事ができるのも美容師という仕事の魅力なのかなと思います。
あぐらをかいて偉そうにして、指示を出せる感覚
会社員になってみると、大きな衝撃がありました。
「上司がすげー偉そう」
人間ここまで偉そうにできるんだと思いました。
確かに、会社員で偉くなるには
「周りに認めてもらうこと」
「周りに負けない結果を出すこと」
「会社に貢献すること」
こういう事ができていないと上には上げれませんから、ある程度の「結果」をだして、今の立場にいるわけですから、それは否定しません。
しかし、「人にたいしてあれほど怠慢になれるのか」と思いましたね。
ふんぞり返って、呼び捨てで「おい、〇〇」
ふんぞり返って「お前さー…」
衝撃でしたね。
もちろん、全員がそうではないですが、そういう人が、会社組織の管理や運営をしているというのは自分の辞書にはなかったです。
「人の土俵で偉そうにして」
そんなことばかり思っていました。
仕事内容に馴染めないという事は想定していましたが、「人」に対してここまでの拒絶を想定していませんでした。
未知の世界というのが正しいのでしょうか。
「よく誰も文句を言わないな」って思いました。
「あれが普通なのかな?」とも考えました。
「よく、こんな環境でみんな仕事している」なとも思ったし、
「こういうのが会社員にストレスのひとつなのかな」とも思いました。
馴染めなかったですね。
上司、先輩という人が、ぶっ飛んで偉そうだったんで…。
私がおかしいのかともかんがえました。
でも、普通じゃないという結論になりました。
ただ、私もその人達に認められないといけないし、評価されないと自分も出世できないわけです。
かなしいですが、それが会社員の環境なんだなと言うことがとても良くわかりました。
自分には無縁だった「役職」「出世」「評価」というものがついてまわるのが会社員の世界なんですよね。
美容師から転職をした時はこういう事に抵抗するのではなく、現実をしっかりと受け入れて、こういう環境を受け入れる事。そして、早くここに気がついて頑張った方がいいです。